災害用水洗トイレを寄贈(青葉区・都筑区)
工藤建設「創業50周年」記念事業
当社は昭和41(1966)年に当社の前身である「工藤浄水工業所」を創業し、昭和46(1971)年に工藤建設株式会社を設立、本年「創業50周年」を迎えることになりました。50年(半世紀)と長きにわたり当社が事業を続けられてきたのは多くの皆様のおかげだと考えています。
そこで、「地域」のために当社ができる恩返しはないかと考えたところ、同じ建設業協会に加盟している会社が災害時に役立つ「災害用水洗トイレ」を開発したと聞きました。平成23年3月に発生した東日本大震災では、トイレが不足していただけではなく簡易トイレの匂いや汲み取り(2日間で満タンになる)等の問題があったと聞きました。近年、首都直下型地震が30年以内に70%の確率で起こるといわれています。区役所には災害時に災害拠点としての役割があります。社長は、当社の地元である青葉区(本社所在地)・都筑区(港北ニュータウン営業所所在地)に井戸や災害用水洗トイレがあればと考えて寄贈いたしました。
今回設置した「イドテック・トイレ」(株式会社井戸屋が開発)は、ポンプによる井戸水の供給と、下水直結型の汚水処理により水洗化した、断水時でも使用できる災害用水洗トイレシステム(4基1セット)で、組み立て式になっており、女性22人で約10~15分(1ヶ所)で組み立てることができます。便器は洋式になっており、手摺りも設置できるので、高齢者の方でも使用しやすくなっています。また、下水直結型の為、匂いや汲み取り等の問題もなく、衛生的に使用することができます。
完成した災害用水洗トイレ外観
災害用水洗トイレ内観
青葉区役所では平成28年9月2日に青葉区の小池区長をはじめ、区役所職員・一般の方々が見守る中、職員による災害用トイレシステム訓練が実施されました。災害が発生しないことが一番ですが、当社としましてはいざ災害が発生したときにこの「災害用水洗トイレ」が役立てばと考えております。
今後の「創業50周年」の取組みとしては、広く社会に貢献する為、東日本大震災で被災した地域の活性化及び復興の為、11月に全社員を対象とした社員研修旅行で、ボランティア活動を予定しています。
平成28年10月5日
CSR委員会
手洗い等ができる手動ポンプ
災害用水洗トイレ組み立て風景
災害用水洗トイレ組み立て風景
手摺り設置状況